SERVICE 04

Integrated Design(統合デザイン)

Integrated Designは、Corrective Exerciseで整えた土台を、“生活の中でも崩れない身体”へ仕上げる最終段階です。筋肉や関節だけでなく、視覚・前庭覚・体性感覚といった「姿勢を支える感覚システム」にアプローチし、姿勢と動きを“再設計”していきます。

Integrated Designとは?

“脳と身体のあいだ”にある仕組みを整え、動作パターンをデザインするセッションです。

姿勢や動作は、筋力だけで決まるものではありません。
見え方、頭の位置、重心の感じ方、身体の地図…
これらの要素が重なり合い、「無意識の動作パターン」が生まれています。

Integrated Design は、こうした
“脳と身体のあいだ”に存在する仕組みを整えるメニューです。

「理解」→「再現」→「定着」の循環をつくり、
あなたの身体が自然と良い方向へ戻るように導きます。


なぜ必要なのか?

「整えたつもりなのに戻ってしまう」を減らすための、一段深いアプローチです。

Corrective Exercise で筋バランスを整えても、

  • ・仕事に戻ると姿勢が崩れる
  • ・気を抜くと猫背に戻る
  • ・動作のクセがなかなか抜けない

こうした“後戻り”はよく起こります。
原因は、脳の姿勢プログラムや感覚が変わっていないためです。

Integrated Design では、

  • ・視覚(Visual)
  • ・前庭覚(Vestibular)
  • ・体性感覚(Somatosensory)

といった感覚システムを整え、
正しい姿勢と動きを「習慣」ではなく、
「無意識の基準」として身体に染み込ませていきます。


Integrated Designで行うこと

筋力だけに頼らず、“感覚 × 神経 × 動作”から姿勢と動きを整えていきます。

感覚統合(Visual × Vestibular × Somatosensory)

姿勢は「筋力」だけで安定しているわけではありません。
実は、見え方・重力の感じ方・身体の位置感覚といった
“感覚システムの安定”が欠かせません。

Integrated Designでは、眼球の動きのスムーズさ、頭の位置、足裏の感覚など、
姿勢に影響する3つの感覚(視覚・前庭覚・体性感覚)を丁寧に調整します。

これにより、身体はぐらつきを減らし、深い軸が通ったような安定感が生まれます。
筋力に頼らずに姿勢が整いやすくなる、土台づくりのステップです。

姿勢の自動化(Postural Automation)

「姿勢に気をつけよう」と意識しても、いつの間にか元に戻ってしまう…。
これは、姿勢が“努力で保つもの”になっているためです。

Integrated Designでは、呼吸のリズム・重心の位置・背骨の連動などを整え、
姿勢が無意識でキープされる状態へ導きます。

筋肉を固めるのではなく、自然な安定性を取り戻すことで、
長時間のデスクワークでも疲れにくくなり、立ち姿・歩き姿にも美しいラインが生まれます。

協調性(Coordinated Movement)の再構築

身体の動きは、一つの筋肉だけで完結しているわけではありません。
股関節・肋骨・肩甲骨・足首…それぞれが
“どのタイミングで、どれだけ動くか”という連動(協調性)が整ってはじめて、
スムーズな動作になります。

Integrated Designでは、立ち座り・歩行・回旋動作など、
日常の基本動作の中で身体の連動をひとつずつ整えていきます。

協調性が高まることで無駄な力みが減り、動きが滑らかで軽くなります。
“疲れない動き方”が自然と身につくステップです。

神経系トレーニング(Neuro Training)

姿勢や動作は、筋肉よりも先に神経の反応によって決まります。
視線が安定しない、体の反応が遅い、空間認識が乱れるなどは、
神経系の働きが最適化されていないサインです。

Integrated Designでは、視線の固定・反応速度・空間の把握など、
“脳と身体の連携”を高めるエクササイズを行います。

これにより、安定した姿勢保持、素早い反応、ブレない軸が身につき、
身体全体のパフォーマンスが一段上へ引き上がります。
デスクワークの疲労軽減にも大きく影響するステップです。


Corrective Exerciseとの違い

Corrective Exercise Integrated Design
是正(Correction) 統合(Integration)
筋・関節への介入 神経 × 感覚 × 動作への介入
姿勢の基礎作り 姿勢の自動化・無意識化
不調改善の土台 再発防止・定着の仕上げ

得られる変化(メリット)


  • 無意識でも姿勢が崩れにくい

  • 仕事終わりの疲労感が大きく減る

  • 歩行や立位の安定感が増す

  • 身体のクセが元に戻りにくい

  • 動きが軽くなり、パフォーマンスが向上

  • 長期的な不調予防につながる

こんな方に向いています


  • 猫背や巻き肩が何度も戻ってしまう

  • 正しい姿勢がわかっても維持できない

  • 朝起きると疲れが残っている

  • 歩くと身体が左右にブレる

  • 運動しても姿勢が変わりにくい

  • デスクワークで肩や首がすぐ固まる

Integrated Design|セッションの流れ

一つひとつのステップで、「整う感覚」を日常の動きへとつなげていきます。

1. 姿勢と動作のチェック

まずは、現在の姿勢や動作のクセを丁寧に確認します。立ち姿・歩き方・重心の位置・呼吸の使い方など、身体がどのようにバランスを取っているのかを詳しく見ていきます。
「どこで乱れが起きているのか」 を把握することで、その日のセッションの方向性が明確になります。

2. 感覚の調整(視覚・前庭覚・体性感覚)

姿勢の安定に深く関わる 視覚・前庭覚・体性感覚 の働きを整えます。眼球運動のスムーズさ、頭と重力の位置感覚、足裏や体幹の感覚などを調整し、身体の「軸」が自然に立ちやすい状態に整えます。

3. 姿勢の自動化トレーニング

呼吸のリズム・重心の位置・背骨の連動を整えながら、姿勢を「意識して保つもの」から 無意識で保てるもの へと移行させていきます。力で固めるのではなく、自然に安定する姿勢が身につく段階です。

4. 協調性エクササイズ

立ち座り・歩行・体の回旋など、日常で行う基本動作の中で、関節や筋の連動を再構築していきます。
「どのタイミングで、どれだけ使うか」 が整うことで、動きが滑らかになり、余計な力みが抜け、身体が軽く感じられます。

5. 日常動作への落とし込み

セッションで整えた感覚と動きを、実際の生活で再現できるように落とし込む工程です。デスクワーク中の姿勢、歩き方、立ち上がり・座り方など、あなたの生活シーンに合わせて、無理なく実践できる形に調整します。

6. 次回までの簡易セルフケアを提案

最後に、「今日整えた身体を維持するための短時間セルフケア」をお伝えします。1〜2分でできる感覚調整や、姿勢が崩れにくくなるリセット法、日常動作で意識するポイントなど、継続しやすく効果を感じやすい内容に絞ってお渡しします。


よくある質問

初めての方から、すでにケアを続けている方まで、よくいただくご質問をまとめました。

Q. Integrated Design はどんな方に向いていますか?

A. Corrective Exercise などである程度土台が整ってきた方で、「姿勢がまだ戻りやすい」「疲れやすさが残っている」「動きのクセを根本から整えたい」と感じている方におすすめです。
デスクワーカーの方から、スポーツをしている方まで幅広く受けていただけます。

Q. Body Roadmap や Corrective Exercise とは、どう違いますか?

A. Body Roadmap は「状態を把握し、道筋を決めるための評価セッション」、Corrective Exercise は「筋・関節・動作のアンバランスを整えるためのエクササイズ」が中心です。
Integrated Design はその先の段階として、視覚・前庭覚・体性感覚なども含めて、姿勢と動きを“無意識レベル”で定着させることを目指します。

Q. 運動が苦手でも受けられますか?

A. はい、大丈夫です。激しい運動ではなく、ゆっくりした動きや、感覚を確認しながら行うエクササイズが中心です。体力レベルや症状に合わせて内容を調整しますので、ご安心ください。

Q. 服装や持ち物に指定はありますか?

A. 動きやすい服装(ジャージ・スウェット・ストレッチ性のあるパンツなど)をおすすめしています。ジーンズやスカート、タイトな服装は避けていただくとスムーズです。
タオルやお飲み物があると、より快適に受けていただけます。

Q. 1回でも変化は感じられますか? 通う目安はどれくらいですか?

A. 多くの方が、1回目から「立ちやすさ」「歩きやすさ」「安定感」の変化を実感されます。ただし、長く続いたクセや不調を根本から変えていくには、最初は2〜4週間おきに数回続けていただくと、定着しやすくなります。
Body Roadmap で一緒に最適なペースを相談しながら決めていきます。

Q. 痛みが強い時でも受けられますか?

A. 軽度〜中等度の不調であれば、状態を見ながら調整しつつ進めることができます。ただし、明らかな外傷・急性の強い痛み・骨折や重度の関節疾患が疑われる場合には、まず医療機関での診察を優先していただくようお願いしています。
不安な場合は、最初に Body Roadmap で現在の状態を確認しながら、進め方を一緒に決めていきます。


 Integrated Design が生む変化

Corrective Exercise で整えた土台に、
“協調” “安定” “自動化” を積み重ねることで、

正しい姿勢と動きが、生活の中で自然と続く身体
が手に入ります。

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